これらは、虫歯になりやすい人の特徴です。 数が多い方が虫歯になりやすく、少ないと虫歯になりにくいと言えます。母親のミュータンス菌の数が多いと子供への感染が起こりやすいです。一度住み着いてしまったミュータンス菌は、歯科へ行ってもなかなか、口の中から除去することは困難です。ミュータンス菌や乳酸桿菌の数は、唾液を採取して2~4日間培養して測定します。 4. 薬やその他身体的な理由で唾液が少ない人 歯医者さんに等長期にわたって通院し、薬を1~数種類服用していると、その薬の副作用で唾液の分泌量が抑えられることもあります。慢性的な病気やいつも飲んでいる薬があれば、当医院でも関係ないと思わずに伝えて下さい。 また、頭・頚部の放射線治療を受けた人も、唾液の分泌が抑えられることがよくあります。
2.前歯よりも奥歯 歯はその役目に合わせた形をしています。前歯は物をかみ切るために薄く、奥歯は飲み込みやすくすりつぶすために四角くて凹みや溝がたくさんあります。凹みや溝は食べかすが停滞しやすく、プラークを作りやすい環境になります。またその深さや形は人によってまちまちですが、歯ブラシで清掃してもきれいにするには限界があります。
3.前歯は上側に注意 上あごの前歯は虫歯になりやすく、下あごの前歯は虫歯になりにくいです。下の前歯の裏側には唾液を分泌する大きな腺があって、何らかの刺激がなくてもいつも唾液が出ています。このため下の前歯には虫歯は少ないです。下の前歯に虫歯があれば、他の歯に虫歯ができている危険度はかなり高いと言えるでしょう。逆に、上の前歯は唾液の流れを受けにくい所です。特に乳幼児期では最初に虫歯になりやすいところです。
4.奥歯は上の内側と下の外側 上の奥歯の内側と下の奥歯の外側も、虫歯になりやすい部分です。耳の前の方にも耳下腺という唾液を分泌する大きな腺があるため、上の奥歯の外側は唾液でいつもよく洗われています。内側は外側に比べると流れは劣ります。下の奥歯は上とは逆で、外側より内側の方が舌の動きも手伝って唾液でよく洗われています。
2.思春期 思春期にかけてクラブ活動や友人との交際・受験勉強・進学等に伴う生活環境の変化によって、生活習慣・食習慣が乱れ、今まで以上に虫歯や歯茎の炎症を起こしやすくなります。中高生になれば、コンビニエンスストアで自由に食べ物を買うことができます。 清涼飲料水には、重量の10~15%の砂糖が含まれています。特に多量に飲むことは、歯と歯茎の境目の虫歯を増加させます。 菓子パンは、重量の20~30%の砂糖量になります。砂糖のとり過ぎは歯垢(プラーク)を作りやすくするだけでなく、体の異常となって現れることもあります。 砂糖や穀類である糖質が体内で利用される時には、ビタミンB1が大量に使われ、疲労感がしたり、肩が凝ったりします。幼少時から正しい食習慣・生活習慣を身につけるようにしていくことが大切でもあります。